海外向けに日本の様々な物品を販売するのは、近年のインバウンド人口の増加とそれに伴う日本物の流行によって大きく需要を増しています。

しかし、英語でいろいろ文書を作ったり、海外向けに梱包するのは面倒だと考えてしまいますよね。でも、「できるだけ負担を減らし、簡単に始めたい」という方向けに、現在は「海外発送や多言語対応を丸投げできるサービス」が充実しています。英語のスキルや通関の知識がなくても国内販売とほぼ同じ手間でスタートできます。

おすすめの販売方法と、準備のステップをまとめました。


A)負担感の少ないおすすめの販売方法(2選)

まずは、配送や言語、決済の手間を自社で抱え込まない方法から始めるのがベストです。

1. 国内ECカートの「海外代行サービス」を利用する(最もおすすめ)

日本国内向けのネットショップを開設するだけで、自動的に海外対応してくれる仕組みです。

  • 仕組み: 海外の購入者があなたのショップにアクセスすると、自動的に海外専用のカート(購入画面)が表示されます。注文が入ると、指定の国内倉庫に商品を発送するだけで、その後の海外発送や通関手続き、カスタマーサポートはすべて代行会社が担ってくれます。
  • 主なサービス:
    • BASE(ベイス): 「かんたん海外販売」機能があり、初期・月額無料で売れた時のみの手数料で手軽に導入できます。
    • Shopify(ショッピファイ): 将来的に本格展開したい場合におすすめ。拡張機能(App)を入れることで、同様の海外転送・代行サービスと連携できます。

2. 海外転送・買取型のECプラットフォームへの委託

越境ECを専門に行う事業者に、商品の登録やプロモーションから丸ごと委託、あるいは連携する方法です。

  • 仕組み: want.jp や日本の伝統工芸品に特化した越境ECサイト(omakase など)を活用し、注文が入ったら国内の指定場所に送るだけで完結します。

B)販売開始までのステップ・準備の流れ

「国内カートの海外代行機能」を使う場合を想定した、具体的な流れです。

STEP 1:商品仕様の確認と「海外対応」への工夫

節句物はデリケートでサイズが大きいものが多いため、海外向けに少し工夫が必要です。

  • 梱包の強化: 海外への輸送は国内よりも荷扱いが粗くなる傾向があります。外箱を二重にする、緩衝材を増やすなど、破損対策を徹底します。
  • コンパクト・モダンな商品の選定: 海外の住宅事情(特にアパートやマンション)に合わせ、棚やデスクに飾れる「コンパクトな兜飾り」「木製やちりめん製のモダンな雛人形」などが特に人気が出やすく、送料も抑えられます。
  • 禁輸品のチェック: 刀の金属部分や、一部の天然素材(特定の木材、漆、動物性繊維など)が国によっては規制に引っかかるケースがあります。代行サービス等にあらかじめ確認しておくと安心です。

STEP 2:ショップの開設と商品登録

まずは国内向けのネットショップ(BASEなど)を立ち上げます。

  • 写真と動画の充実: 海外の顧客は実物を見られないため、サイズ感がわかる写真(手に持っているところ、部屋に飾っているところ)や、細部の質感がわかる高画質な画像、組み立て方の動画などを用意します。
  • 商品説明のポイント: 機械翻訳されることを意識し、主語を明確にしたシンプルな日本語で記載します。「端午の節句=男の子の健康と成長を願うお祝い」といった、文化的背景(ストーリー)を短く添えると価値が伝わりやすくなります。

STEP 3:海外販売機能(エントリー)の有効化

  • ショップの設定画面から「海外販売」や「かんたん海外販売」などの機能を有効(エントリー)にします。これで、海外からのアクセスに対して自動で英語・現地通貨での表示や、適切な海外送料の計算が行われるようになります。

STEP 4:SNSを活用したプロモーション(認知拡大)

最初はショップを作っても海外からのアクセスがないため、SNSでの発信が不可欠です。

  • Instagram / TikTok / Pinterest: 節句物は「ビジュアル映え」するため、画像・動画中心のSNSと相性抜群です。
  • ハッシュタグの活用: #samuraiart #japanesedoll #boysfestival #girlsfestival などの英語ハッシュタグや、日本文化に関心のある外国人向けのアカウントを意識して発信します。

最初は国内配送と同じ感覚で出荷できる「BASE」などのシステムを利用し、手応え(どの国からアクセスが多いか、どんな質問が来るか)を掴んでから、必要に応じて英語での自社サイト構築(Shopifyなど)にステップアップしていくのが、最もリスクと負担の少ない王道ルートです。

まずはどのようなサイズの、どういった節句物をメインに扱われる予定か決まっていますか?(例えば、本格的な五月人形なのか、インテリアに馴染むミニチュアなのかなど)。それによって適したアピール方法も変わってきます。